■進行
枇杷の品質を保つための新旧の測定器、リンゴ、みかん(糖度測定用)、枇杷の化粧箱等を観察し、ビワノートに感想・疑問を記入し発表してもらう。
講師に代わり、以下WEBコンテンツと持ち込んだ機器類を併用して説明。また講師が実演し、児童に実習してもらい理解の手助けとする。
出来た枇杷はどのようにして東京(江戸)へ運ばれるのか、歴史を追ってWEBコンテンツを使用して説明する。
農協の役割を説明し、枇杷は大きさに分けて売られるので、新旧の重量計を説明する。音声重量選果機が非常に便利であるか実演。その後児童に使用させる。
つづいて、枇杷の品質は大きさだけでなく、甘さ(糖度)が重要であり、どのようにして甘さを調べるか糖度計を使って説明。最新の糖度計を見せる。
その後、リンゴやみかんで児童に糖度を計ってもらい、一番甘いリンゴを見つける。
今まで富浦は東京に近くて有利だったが、九州からも枇杷が運ばれてくるようになったこと、市場はどのようなことをしているかを説明。
先ほどの一番甘いリンゴで児童が競り売りをし、甘い枇杷は高く売れることを理解する。
最後に、新しい販売方法を説明し、今回の全授業のまとめの質疑応答を行う。
富浦小学校では広さを考慮して教室で実施した。ノートPC、プロジェクター、移動スクリーンを利用した授業となった。
■内容
0〜10分(担任の授業)
机に並べた機器類や枇杷の化粧箱、リンゴ、みかんを触ったりして観察させ、ビワノートに感想や疑問点を書いてもらう。
感想や疑問点を発表してもらう。
ここでは疑問点には答えず、授業の中で講師の話の中で答えを見つける。
〜40分(笹子氏の授業)
WEBコンテンツを使用して、どのようにして東京(江戸)へ運ばれていたのか、歴史を追って説明する。船、汽車、現在はトラックになったこと、枇杷を入れた容器も変わって来たこと、それは箱作りの手間や値段であること、枇杷を傷つけないで運ぶ工夫を説明する。
笹子氏が勤務する農協の役割を説明、共同購入、検査など、小学4年生でもわかるように品質管理の概念を説明する。
枇杷の大きさを揃えるはかりを使って仕分けするが、現在はどのようにしているか実演。
音声重量選果機と普通の重量計を使用して、前者の方がどのくらい速く仕分けができるか競争し、その差を実感する。
〜65分(笹子氏の授業)
つづいて、枇杷の品質は甘さ、酸味、堅さもがあり、甘さをどうやって計るか糖度計を使って実演する。今までの糖度計は枇杷の皮を剥いて実を絞らないと測定できなかったが、最新式は枇杷に当てるだけで測定できようになったことを児童に実演させながら説明。児童達には持ってきたリンゴの中で1番甘いものを見つけてもらう。
千葉県以外の2大産地(長崎、鹿児島)から飛行機などで東京に運ばれるようになり、富浦の枇杷が今までのように売れなくなるかも知れないことや、富浦の枇杷がどのように流通しているのか、マクロメディアFLASHアニメーションで説明。
さきほど見つけた一番甘いリンゴを児童達に競り売りしてもらい、市場の役割を説明。
最後に、教材によって宅配、インターネット販売、観光枇杷狩りについて説明して終わる。
〜75分(笹子氏の授業)
最後のまとめとして、富浦が枇杷町であること、みんなの中から、枇杷農家の人たちが喜ぶ、機械等を開発して欲しいと言う願いを込めて、質疑応答を行う。
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机に並べられたものを観察

(千葉県富浦町立八束小学校)

(千葉県富浦町立富浦小学校)

普通のはかりと音声重量選果機の便利さ比べ(千葉県富浦町立富浦小学校)

糖度計でリンゴなどの糖度を測定(千葉県富浦町立八束小学校)

(千葉県富浦町立富浦小学校)

富浦から首都圏の市場、さらにお店へ運ばれる説明
(千葉県富浦町立八束小学校)

まとめの質疑応答(千葉県富浦町立八束小学校)
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