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千葉県船橋市立丸山小学校実践レポート

概要

 開催日時:平成25年6月18日 15:15〜16:40
 講師:千葉県柏市教育委員会 柏市立教育研究所 指導主事 佐和 伸明氏
     千葉県船橋市立塚田小学校 校長 秋元 大輔氏
 実施モジュール:A−1 概要解説
 目的:市の研究奨励校として、一層の研究内容の共通理解と研究に対する士気高揚を図るため。
 参加人数:教職員 20名

研修の流れ

1.研修内容の評価のために、「研修実施前アンケート」を回答
  いただく。








2.丸山小学校のICT実践ふりかえり
  ・文部科学省のICT好事例で掲載されている小林先生の授業
    を紹介。




丸山小学校

丸山小学校

3.「21世紀型コミュニケーション力の育成」について
  ・なぜ、コミュニケーション力か?
  学習指導要領の中に、言語活動がはいっている。

  ・21世紀型コミュニケーション力の4つの分類
    @「対話」 考えを出し合い、お互いの考えを明らかにする。
    A「交流」 考えを出し合い、相手の意見を聞いて相手のこと
        を理解する。
    B「討論」 相手の考えと自分の考えを比較検討して意見を
        返すことを繰り返す。
    C「説得・納得」 相手に自分の考えを明確に伝えて意見交
        換しながら、筋道を立てて説き伏せる。

    さらに大きく2つに分けている。
    @ 協調的レベル 「対話」と「交流」
    A 主張的レベル 「討論」と「説得・納得」


    4つの分類で、それぞれの授業の中で必要なものはどれ
    か。
    授業の狙いを達成するときに、どのコミュニケーションを
    イメージした授業なのか考えてほしい。

  ・21世紀型コミュニケーション能力表について
    情報の「受け手」と「伝え手」で、また分類されている。
    「聞く・わかる」 受け手
    「話す・伝える」 伝え手













  4.「コミュニケーション力の育成」モデル授業視聴
    【対話】  小学校低学年 第二学年・国語
    「ゆめののりもの」をしょうかいする会をひらこう
    モデル授業の動画は、こちら

    ・モデル授業の感想
      学年ごとディスカッション。
      感想を各学年ごとに発表。
      授業の振り返り。

    【討論】  小学校高学年 第五学年・社会
    「養殖漁業と栽培漁業、魚を増やすにはどちらがよいか」
    モデル授業の動画は、こちら


    ・モデル授業の感想
      学年ごとディスカッション。
      感想を各学年ごとに発表。
      授業の振り返り。

  5.ICTを活用したコミュニケーション力育成のモデル授業視聴
    中学校 第一学年・理科 単元:力による現象
    水圧と水の深さについて、3つの特徴を見つけなさい
        ・コミュニケーション力と情報端末


講師からのコメント

 船橋市立丸山小学校は,既に「21世紀型コミュニケーション力」を学校の研究テーマとして取り上げており,『続・コミュニケーション力指導の手引き』にも,実践研究の様子が 紹介されている。(『続・コミュニケーション力指導の手引き』p.168-173)
 そういう意味では,改めて理論概説の研修は必要ないように感じるだろうが,新しい年度になると教師の入れ替えもあり,体系的に研究を進めていくためには,研究内容の共通理解 は欠かせない。従って,早い時期に研修を実施したことは,たいへん効果的であったと思う。
 研修の中では,モデル授業を視聴し,その中で参考になる部分について,積極的にディスカッションされていた。また,自校におけるこれからの授業改善に向けた意見が,たくさん 出された。「21世紀型コミュニケーション力」育成に向けた校内研究をリードする丸山小の,今後の実践に大いに期待したい。

実施校からの考察

・職員の異動が多い中、「21世紀型コミュニケーション力」について共通理解が図られたことがよかった。
・実践の積み重ねは大切ではあるが、児童の変容の検証が難しい。評価法を工夫する必要がある。

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