一般財団法人 コンピュータ教育推進センター
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ワークショップ研修の評価方法及び評価結果について
はじめに
21世紀型コミュニケーション育成のワークショップ研修について、その研修効果を客観的・数量的に測定し、改善点等を具体的に分析するために、研修に関する評価を実施した。柏市(千葉県)、横浜市(神奈川県)、佐賀市(佐賀県)の3地域において、ワークショップ研修を実施し、その中で研修に関する評価を実施した。柏市では教育委員会主催の研修会1回、横浜市と佐賀市の小学校で校内研修2回を実施した。
評価方法
受講者及び研修実施者に対して、質問紙によるアンケート調査とインタビュー調査を実施した。ここでいう研修実施者は、研修を担当した指導主事や研究主任を指す。
アンケート調査では、ワークショップ研修の前、研修直後、研修1か月後の合計3回実施し、回答結果を集計・分析した。参加者全員に調査用紙を配付し、回答させた。
インタビュー調査では、受講者から代表者2名、研修実施者1名の合計3名を対象にして行った。いくつかの質問項目を事前に用意し、流れに応じて発展的に聞き出す「半構造化インタビュー方式」でインタビューを行った。研修とインタビューでは、ビデオカメラを用いて記録するようにした。
@受講者へのアンケート調査
研修前(1週から直前まで) → 研修直後 → 研修の約1か月後
A受講者へのインタビュー調査
○半構造化インタビュー方式
いくつかの質問項目を事前に用意、流れに応じて発展的に聞き出す手法
実施期日
佐賀市赤松小学校 平成24年10月30日(火)
柏市教育委員会柏市立教育研究所 平成24年12月21日(金)
横浜市高田小学校 平成24年12月25日(火)
分析結果
(1)質問紙調査の結果
研修直後の質問紙では、ワークショップ研修を受講して、以下の項目について4段階評定(4:とてもそう思う、3:すこしそう思う、
2:あまり思わない、1:まったく思わない)で回答させた。
・コミュニケーション力育成について、興味・関心を高めることができた。
・今後のコミュニケーション力育成の指導に役立つ。
・今後のコミュニケーション力育成や言語活動の充実に自信をつけた。
・今回の研修内容が満足できたか。
・今回の研修がきっかけとなり、今後の授業や指導が変わる。
・今回の研修がきっかけとなり、子どもたちのコミュニケーション力が高まる。
・今回の研修がきっかけとなり、コミュニケーション力育成への意識が変わった。
その結果、7つの項目すべてにおいて、そう思うと回答した割合が80%以上であり、特に、コミュニケーション力育成に関する
興味・関心や満足度、有用感等で高い評価であったことがわかる。
図1 研修内容に関する研修後の回答結果
また、研修前後の調査結果では、21世紀型コミュニケーションについて指導できるかを4段階評定法で回答させた。
その結果、全ての項目で伸びが見られたが、特に、説得・納得の項目で高い伸びを示しており、コミュニケーション力の高次
内容について、ワークショップ研修が有効であると考えられる。
表1 研修前後における21世紀型コミュニケーション力の指導状況に関する変化
(2)追跡調査の結果
また、研修の1か月後に実施した追跡調査では、研修内容を実際に活かしたかを回答させた。その結果、25人が回答し、
9人(36%)が実際に活かしたと回答し、15人(60%)が今後活かす予定と回答しており、実際の授業に活かせる研修内容
であることを示した。
(3)インタビュー調査の結果
インタビュー調査では、3箇所において、受講者から代表者2名、研修実施者1名の合計3名を対象にして行った。
以下の写真は、佐賀市立赤松小学校での研修後に実施した研修実施者へのインタビュー調査の様子である。詳細な分析は、
今後さらに進めていく予定であるが、受講者等の参考意見からも研修内容が有効であることが示された。
まとめ
21世紀型コミュニケーション力育成のワークショップ研修を3地域(3箇所)で実施し、その実施状況について評価分析を行った結果、質問紙調査やインタビュー調査から、実際の授業等で活かす上で効果があり、学校の協働体制や思考スキルの習得に有効であることが示された。このように、高い研修効果があることが示されたとおもに、コミュニケーション力育成のための指導改善につながる可能性が示唆された。
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