産業界との協力授業
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実践事例
稲作や米に関わる地域産業を取材する新聞づくり
実施した教育機関・生徒数・実施日
■表町小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 2クラス 45名 平成14年
9月18日、19日
10時間00分

■土沢小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 1クラス 13名 平成14年
9月26日、27日
10時間00分

■大瀁小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 2クラス 44名 平成14年
10月1日、15日
10時間00分

■村松東小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 2クラス 65名 平成14年
10月3日、4日
10時間00分

■升潟小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 1クラス 40名 平成14年
10月7日、8日
10時間00分

■八幡小学校
学年 クラス 生徒数 実施日 合計授業時間
第5学年 1クラス 10名 平成14年
11月6日、7日
10時間00分

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実施した教科・単元
学年 教科名 単元
第5学年 総合的な学習の時間 表町小学校  おいしく食べたい!大地米! 〜精米工場の秘密を探れ!〜
土沢小学校  自分たちの米を育てよう 〜米の挑戦者を調べて新聞で伝えよう〜
大瀁小学校  精米工場で調べよう、頚城のお米のゆくえ
村松東小学校 米にこだわる「わけ」を発信!
升潟小学校  いまに生きる先人の知恵を新聞にしよう!
八幡小学校  地域の農業を支えるホームセンターを調べて伝えよう!

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主催した教育機関
長岡市教育委員会、関川村教育委員会、頚城村教育委員会、村松町教育委員会、西川町教育委員会、佐和田町教育委員会
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授業概要

新聞社の編集者や記者が講師となり新聞の基礎理解・制作手法や過程をパワーポイント・HTML・PDF・MPEG1動画等の教材を利用して解説し、取材視点・方法・取材実施とデジカメ写真撮影・原稿作成について記者がデスク役として班ごとにあたり、電子編集作業をまじえた本格的な新聞づくりの学習活動を行う内容とする。また、総合的な学習の時間では、地域や学校、児童の実態等に応じ創意工夫を生かした教育活動を行うことになっていることや小学校5年社会科における「我が国の農業や水産業」「我が国の通信などの産業」および国語科「話すこと・聞くこと」「書くこと」の学習内容を踏まえ、本授業では、総合的な学習の時間で実施の稲作体験活動の発展学習として、生産物である米の加工や流通に関わる精米工場(表町小学校、大瀁小学校)・米菓会社資料展示体験施設(土沢小学校)・パック餅製造工場(村松東小学校)および米の生産活動を支える農機具・農業資材に関わる農機具製造工場(升潟小学校)・ホームセンター(八幡小学校)を見学取材先とする新聞づくりを行う。見学取材により地域産業を理解するとともに地元産米のゆくえや環境に配慮した無洗米や紙容器利用の鏡餅、新潟県の特産品の米菓、地元契約農家産もち米を原料とするパック餅製造、農家の声を生かす農機具開発、地域農業と密着する農業資材販売、情報化社会や多品目販売に対応するネットショッピングなどにも目を向けさせる。

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授業のねらい

学習指導要領に照らし「創意工夫を生かした特色ある教育活動を通し、児童がものの考え方を身に付け、探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育てる」という考え方を念頭におき、授業の目標を以下のように定めて地域産業の見学取材活動を実施し、見学取材成果を情報発信することに意欲的に取り組む授業とする。

○新聞の基礎理解で児童が新聞の目的・特徴を理解し、取材や撮影の仕方・記事の書き方と特徴を理解する。
○児童が見学取材先の産業活動を稲作体験活動と関連付けて理解し、興味・関心を持って見学取材する。
○児童が打ち合わせの取材内容にしたがい意欲的・主体的に見学取材を行う。
○児童が学ぶ取材や撮影の仕方・新聞記事の書き方を生かして新聞づくりに取り組む意欲や態度を育てる。
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授業内容
実施単位 テーマ
1時限目 「新聞の理解、取材の仕方・記事の書き方」

実施場所 表町小学校・コンピュータ室
土沢小学校・図書室
大瀁小学校・視聴覚室
村松東小学校・視聴覚室
升潟小学校・視聴覚室
八幡小学校・視聴覚室
実施時間 90分
講師 新潟日報社
使用教材 Microsoft(R) PowerPoint(R)「めざせ新聞の達人!米の挑戦者を調べて伝えよう!」(各小学校版)、新潟日報朝刊(授業日朝刊)、朝刊バックナンバー(平成3年の授業日朝刊)、PDF号外(平成14年6月15日)、全国紙と専門紙・業界紙、「めざせ!新聞の達人」、「ミニミニブック新聞づくり入門」、HTML「新聞をつくろう」(新聞ってなあに?・新聞が届くまで・新聞記事とは・新聞記事の書き方・取材のしかた・写真のとり方)

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
パワーポイントを中心にして内容ごとに配布の新聞や印刷教材等の手持ち資料・教材を使用して「新聞の理解、取材の仕方・記事の書き方」を講義する。

■内容
・授業概要の説明。稲作体験活動と関連のある地域の産業を調べ、わかったことを新聞という手段で多くの人に伝える。
・新聞の認識を把握。質問「新聞を読んでいる人はいますか?」「どの面(ページ)をよく読みますか?」
・新聞とは何か。(用語、構成、工夫、特徴、種類など。児童の誕生年となる平成3年の授業日朝刊を利用した11年前の出来事をひと目でわかる資料性やPDF号外による即時性なども紹介)
・他のメディアとの比較。(テレビニュースと比べる)「ニュースや出来事を伝える点でテレビと新聞では、どんなことがどう違いますか?」
・新聞の制作過程。(取材、編集、紙面審査、整理、印刷、配達。取材記者を強調する)
・取材の仕方。(名乗ること、明確な質問内容、必ずメモ)
・撮影の仕方。(撮影許可を得る、縦位置と横位置を撮る、足下に注意、必ずメモ。デジカメ撮影体験演習)
・記事の書き方。(事実と考えの区別=作文との違い、結論を先にして短くまとめる、すばやく・正しく・わかりやすく)
・記事、見出しの作成演習。(授業日の朝刊掲載の出来事を事例に、講師主導で児童に問いかけながら具体的に作成、作成後に朝刊と比較)

表町小学校での授業風景「新聞が届くまで」
表町小学校での授業風景
「新聞が届くまで」

土沢小学校での授業風景「新聞ってなあに?」
土沢小学校での授業風景
「新聞ってなあに?」

大瀁小学校での授業風景「新聞の種類」
大瀁小学校での授業風景
「新聞の種類」

村松東小学校での授業風景「記事の書き方」
村松東小学校での授業風景
「記事の書き方」

升潟小学校での授業風景「記事の書き方」
升潟小学校での授業風景
「記事の書き方」

八幡小学校での授業風景「新聞が届くまで」
八幡小学校での授業風景
「新聞が届くまで」


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実施単位 テーマ
2時限目 「取材テーマと取材打ち合わせ」

実施場所 表町小学校・コンピュータ室
土沢小学校・図書室
大瀁小学校・視聴覚室
村松東小学校・視聴覚室
升潟小学校・視聴覚室
八幡小学校・視聴覚室
実施時間 90分
講師 新潟日報社 
使用教材 Microsoft(R) PowerPoint(R)「めざせ新聞の達人!米の挑戦者を調べて伝えよう!」(各小学校版)、新潟日報朝刊(授業日朝刊)、「めざせ!新聞の達人」、「ミニミニブック新聞づくり入門」、見学取材先提供資料、取材カード、新聞割付見本、升潟小学校のみの教材(HTML「農機具の歴史」およびクラフト教材「唐箕」)

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
パワーポイントや見学取材先提供資料を中心に使用して、見学取材先となる地域産業の存在と関係する取材テーマの大枠を提示し、班ごとに分かれて取材活動で実施する具体的な質問内容を打ち合わせて決定させ、取材指示を出す。班別の活動では、記者が一人ずつデスク役で担当し、取材内容の打ち合わせや質問内容の整理、新聞割付見本により目標とする記事の体裁を解説する。

■内容
・見学取材先企業、施設の紹介と特徴の解説。(見学取材先で使われることばを確認しながら解説を行う)
 <表町小学校の例>
  ○精米、玄米、無洗米等のことばの確認。
  ○県内に3つある大型精米工場の一つ。
  ○精米工場の役割のあらまし。
  ○無洗米の特徴。
・取材内容の理解。
 <升潟小学校のみ>
  ○HTML「農機具の歴史」
  ○クラフト教材「唐箕」の製作と選別実験
・取材指示。(3〜4つの大きな取材テーマを提示)
・班分けと班別に大きな取材テーマを決定する。
 <表町小学校の例>
  ○工場の様子
  ○精米の工夫
  ○搬入元と配送先
  ○新しい精米技術
・記者章の授与。(こども記者としての意識付け)
・班内を3つの小グループに分ける。(小グループで小さな記事を担当する)
・小グループ内の役割分担決定。(取材記者、写真記者)
・小グループごとに取材内容(質問内容)の打ち合わせをし、取材内容を取材カードに記録。
 <表町小学校の例>
 A班:工場の様子(工場の概略)
  質問1:なぜ工場が必要か、工場の目的
  質問2:一日(月、年)に精米する量
  質問3:精米するお米の種類
 B班:精米の工夫
  質問1:なぜ精米するのか
  質問2:精米で一番大事なこと
  質問3:これからさらに工夫したいこと
 C班:どこから来てどこへ(搬入元と配送先)
  質問1:どこで作られたお米
  質問2:精米したらどこへどう運ぶ
  質問3:運ぶときに工夫していること
 D班:無洗米(新しい精米技術)
  質問1:無洗米とふつうのお米の違い
  質問2:なぜ生まれたのか
  質問3:人気はあるか、これからどうなるか
・取材道具、機器の準備。(取材カード、デジカメ、フロッピーディスク、探検バック、筆記具)
・質問とメモの練習。(大きな声でゆっくり、聞き返し、すばやくメモ)
・デジカメ撮影の練習。(大きさのわかる工夫、縦位置と横位置、フロッピーディスクの交換)

表町小学校での授業風景「取材打ち合わせ」
表町小学校での授業風景
「取材打ち合わせ」

土沢小学校での授業風景「取材先の紹介」
土沢小学校での授業風景
「取材先の紹介」

大瀁小学校での授業風景「取材打ち合わせ」
大瀁小学校での授業風景
「取材打ち合わせ」

村松東小学校での授業風景「取材先の紹介」
村松東小学校での授業風景
「取材先の紹介」

升潟小学校での授業風景「取材先の紹介」
升潟小学校での授業風景
「取材先の紹介」

升潟小学校での授業風景「唐箕の組み立て」
升潟小学校での授業風景
「唐箕の組み立て」

八幡小学校での授業風景「取材打ち合わせ」
八幡小学校での授業風景
「取材打ち合わせ」


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実施単位 テーマ
3時限目 「見学取材」

実施場所 表町小学校
 JA全農にいがた長岡精米工場
土沢小学校
 栗山米菓の資料展示体験施設「せんべい王国」
大瀁小学校
 JA全農にいがた上越精米工場
村松東小学校
 たいまつ食品・青橋工場
升潟小学校
 熊谷農機・工場
八幡小学校
 コメリホームセンター佐和田店
実施時間 120分
講師 JA全農にいがた長岡精米工場、栗山米菓、JA全農にいがた上越精米工場、たいまつ食品、熊谷農機、コメリホームセンター 
使用教材 見学取材先提供資料、取材カード、表町小学校のみの教材(HTML「もしも無洗米を使ったら」)

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
それぞれの工場、施設、店舗を職員より説明を受け一通り見学し、デジカメ撮影や質問を随時行う。見学後、会議室や施設内で児童全体が職員に質問する記者会見形式で取材を実施する。
 <表町小学校の例>
大消費地の精米を担う大型設備や主食としての食の安全を第一にしている大型精米工場内を新しい精米技術である無洗米の工程を含め工程順に、工場職員より解説を受け見学し、デジカメ撮影ポイントでの撮影を行う。袋詰めされた白米の出荷先をトラック運転手にインタビューする。見学後、会議室で記者会見形式で児童が取材(質問・撮影)を行う。

■内容
取材前のあいさつと取材目的を伝え、工場・施設・店舗の工程・製品や資料展示・商品等を職員の解説を受け見学する。撮影ポイントでのデジカメ撮影や質問、インタビューを行い、取材カードに記録する。会議室等に全体が集まり新潟日報社講師が司会進行役をつとめ各班児童の質問を順番に行い、取材カードに記録する。取材終了後に取材応対に対するお礼を言う。
 <表町小学校の例>
・玄米の荷受け工程、異物の選別工程、精米工程・無洗米精米工程、袋詰め工程、品質検査室で解説を受ける。許可を得てデジカメ撮影とインタビュー。
・配送のトラック運転手に配送先や配送で気を付けていることや工夫などをインタビュー。
・会議室において記者会見形式で取材実施。(班別の小グループ単位で実施=各班で3つの質問・全12の質問、他の班やグループの質問・回答も記録)
・無洗米についてHTML「もしも無洗米を使ったら」を用いて職員が、無洗米を使うことで水質をどれくらい守れるのかを解説。(児童に今後の活動に利用できるようURLを紙面で教える)
・取材終了後に屋外で工場全景をデジカメ撮影。

表町小学校:精米工場での授業風景「精米工程の見学取材」
表町小学校:精米工場での授業風景
「精米工程の見学取材」

表町小学校:精米工場での授業風景「記者会見形式の取材」
表町小学校:精米工場での授業風景
「記者会見形式の取材」

土沢小学校:せんべい王国での授業風景「せんべいの手焼き体験」
土沢小学校:せんべい王国での授業風景
「せんべいの手焼き体験」

大瀁小学校:精米工場での授業風景「配送先の見学取材」
大瀁小学校:精米工場での授業風景
「配送先の見学取材」

升潟小学校:農機工場での授業風景「製品の見学取材」
升潟小学校:農機工場での授業風景
「製品の見学取材」

八幡小学校:ホームセンターでの授業風景「インターネットショッピングの体験」
八幡小学校:ホームセンターでの授業風景
「インターネットショッピングの
体験」


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実施単位 テーマ
4時限目 「新聞づくり」

実施場所 表町小学校・コンピュータ室
土沢小学校・図書室
大瀁小学校・体育館
村松東小学校・視聴覚室、教室
升潟小学校・視聴覚室
八幡小学校・視聴覚室
実施時間 180分
講師 新潟日報社 
使用教材 見学取材先提供資料、新潟日報朝刊(授業日朝刊)、取材カード、新聞原稿用紙、「めざせ!新聞の達人」、「ミニミニブック新聞づくり入門」、新聞割付見本

授業の進行・内容 授業の様子

■進行
題字の決定と取材カードの記録から新聞原稿用紙を使って記事を書き、デジカメ写真から掲載用の写真を決定し写真説明文を書く。出来上がった原稿を電子編集し、指示のあった字数で見出しを作成。ゲラ刷りを全員で紙面審査したのちに本刷りして新聞を完成する。作業全体を作業項目別に配置した進行表(板書)により各班ごとに進ちょく状況をチェックさせ作業の流れを常に確認させる。

■内容
・題字の決定。
・記事を書くときに間違えたら消しゴムを使わずに文字の上に棒線を引き、書き続けることを伝える。
・取材カードを中心に見学取材先提供資料を参考資料として新聞原稿用紙で、班内の1つの質問を担当した小グループごとに小さな記事を書く。(新聞朝刊や手持ち資料・教材も参考にして、記事が11字マスで15行以内でまとまるようにする)
・記事ができたらデスクに見てもらう。
・小グループの記事ができたら班全体で一つの記事にして、つながりをデスクとともに確認する。
・写真決定と説明文作成。(サムネイル印刷一覧から選択)
・原稿や写真説明文のワープロ入力。(補助員とともに)
・班ごとの記事を印刷して、間違いやつながりのおかしいところがないかデスクとともに確認する。
・原稿と写真、写真説明文の入ったフロッピーディスクを電子入稿。(印刷したものをつけて)
・電子編集準備。(講師による)
・見出し作成。(トップ記事担当の班は、デスクとともにリード文も作成)
・講師とともに電子編集体験。
・紙面審査(国語辞典、電卓を使用)と本刷り。
・感想発表と講評。

表町小学校での授業風景「原稿作成」
表町小学校での授業風景
「原稿作成」

土沢小学校での授業風景「電子編集」
土沢小学校での授業風景
「電子編集」

大瀁小学校での授業風景「ワープロ入力」
大瀁小学校での授業風景
「ワープロ入力」

村松東小学校での授業風景「見出し作成」
村松東小学校での授業風景
「見出し作成」

升潟小学校での授業風景「ワープロ入力」
升潟小学校での授業風景
「ワープロ入力」

八幡小学校での授業風景「電子編集」
八幡小学校での授業風景
「電子編集」


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授業の成果

総合的な学習の時間で児童が取り組んでいる稲作体験活動は、米の生産に関わる部分であるが、本授業では、その生産を支える産業や生産物である米の加工・流通に関わる産業などの地域に関わる特色ある産業活動の姿を児童自らが意欲的に取材し、新聞にまとめ情報発信する学習活動ができた。
 このことは、新聞づくりの手法を取り入れる見学取材学習の授業実施に際して、新聞社の産業界講師が参画することで、以下のような成果が見いだせたといえる。
 ○取材先や取材内容の事前理解・検討を十分に行うことができた。
 ○取材の視点や質問点を明確に持った取材活動を行うことができた。
 ○従来の「新聞形式による学習発表」から取材事実で構成する「新聞に則った学習発表」として広く多くの人に「情報発信」することの意味を示すことができた。
 ○新聞表現は文字ベースであり「読む、書く」や表現という点で学校教育に果たす役割が大きかった。
 このような授業の成果は、今後の社会科や総合的な学習の時間において、取材・調査(学習対象)の事前調査や視点・考え方・目的を明確にすることや、その取材・調査活動(学習活動)と記録・成果のまとめ(レポート)や表現手法(レトリック)および国語科の「聞く・話す」「読む・書く」・表現力・伝えるで発揮されることが十分予想できる。
 さらに新聞社が情報産業であることから授業全般において静止画・動画を組み込んだ講師のプレゼンテーション、デジカメの使用や原稿のワープロ入力による電子入稿、電子編集の投影と電子編集体験、カラーレーザープリンタによる高画質・高速印刷など多くの点で、情報機器および情報化社会に直接的に触れる機会としての成果ともなった。

「取材カード」
「新聞原稿用紙」
「取材カード」
「新聞原稿用紙」

表町小学校5年生児童作成の新聞
土沢小学校5年生児童作成の新聞
表町小学校5年生児童作成の新聞
土沢小学校5年生児童作成の新聞

大瀁小学校5年生児童作成の新聞
村松東小学校5年生児童作成の新聞
大瀁小学校5年生児童作成の新聞
村松東小学校5年生児童作成の新聞

升潟小学校5年生児童作成の新聞
八幡小学校5年生児童作成の新聞
升潟小学校5年生児童作成の新聞
八幡小学校5年生児童作成の新聞

・表町小学校5年生児童作成の新聞  
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/omotemachi.pdf
・土沢小学校5年生児童作成の新聞  
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/tuchizawa.pdf
・大瀁小学校5年生児童作成の新聞  
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/ohbuke.pdf
・村松東小学校5年生児童作成の新聞 
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/muramatuhigashi.pdf
・升潟小学校5年生児童作成の新聞  
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/masugata.pdf
・八幡小学校5年生児童作成の新聞  
http://www.niigata-nippo.co.jp/kodomo/yahata.pdf


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実施環境
実施場所 ・表町小学校 コンピュータ室/JA全農にいがた長岡精米工場
・土沢小学校 図書室/栗山米菓の資料展示体験施設「せんべい王国」
・大瀁小学校 視聴覚室、体育館/JA全農にいがた上越精米工場
・村松東小学校 視聴覚室/たいまつ食品・青橋工場
・升潟小学校 視聴覚室/熊谷農機・工場
・八幡小学校 視聴覚室/コメリ・ホームセンター佐和田店
使用した機器 ・ノートPC、プロジェクター、スクリーン、カラーレーザープリンタ、デジカメ、書画カメラ
その他 国語辞典、電卓

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使用教材
教材タイトル 「めざせ新聞の達人!米の挑戦者を調べて伝えよう!」
<各小学校版>
教材仕様 Microsoft(R) PowerPoint(R) ファイル 32〜39画面
教材概要 授業概要、新聞の目的と特徴、制作過程、取材の仕方、記事の書き方、取材先の概要、取材テーマを静止画・動画をまじえて解説。

教材タイトル 新潟日報朝刊(授業日朝刊)
教材仕様 印刷
教材概要 授業日当日の新聞紙面確認用。

教材タイトル 新潟日報朝刊バックナンバー(平成3年の授業日朝刊)
教材仕様 印刷
教材概要 新聞の資料性の説明用。

教材タイトル PDF号外(平成14年6月15日)
教材仕様 PDF
教材概要 号外および即時性の説明用。

教材タイトル 全国紙と専門紙・業界紙
教材仕様 印刷
教材概要 新聞の種類説明用、全国紙に朝日・読売・毎日新聞と専門紙・業界紙に日経・株式・農機・将棋新聞を使用。

教材タイトル 「めざせ!新聞の達人」
教材仕様 PDF 8ページ
教材概要 新聞の目的と特徴、制作過程、取材の仕方、記事の書き方、写真の撮り方を静止画をまじえて新聞形式で解説するPDF小冊子。

教材タイトル 「ミニミニブック新聞づくり入門」
教材仕様 PDF 各項目1ページ(折りたたむと各項目8ページの豆本)
教材概要 新聞の制作過程、新聞記事、取材の仕方、記事の書き方、写真の撮り方の5つの項目を静止画をまじえて各項目ごとに豆本形式で解説するPDF小冊子。

教材タイトル 「新聞をつくろう」(新聞ってなあに?・新聞が届くまで・新聞記事とは・新聞記事の書き方・取材のしかた・写真のとり方)
教材仕様 HTML 各項目1ページ(新聞の制作過程「新聞が届くまで」にMPEG4動画10ファイルを含む)
教材概要 新聞の目的と特徴、新聞の制作過程、取材の仕方、記事の書き方、撮影の仕方の5つの項目を静止画・動画をまじえて解説。

教材タイトル 「取材カード」
教材仕様 Microsoft(R) Excel ファイル 1シート
教材概要 取材テーマ、回答、撮影内容の記録用紙。

教材タイトル 新聞割付見本
教材仕様 Microsoft(R) Word ファイル 各学校用1ページ
教材概要 題字・見出し・記事・写真の配置・サイズ確認用。

教材タイトル 見学取材先提供資料
教材仕様 印刷、ビデオテープ
教材概要 見学取材先のパンフレットやビデオテープで、概要や工程等を説明する資料。

教材タイトル 米のとぎ汁の水質シミュレータ「もしも無洗米を使ったら」
教材仕様 HTML(CGI)
教材概要 家族数を入力すると洗米で流出する水質汚濁物質量を自動計算のうえ提示し無洗米と通常の精米を比較。表町小学校でのみ使用。

教材タイトル 「農機具の歴史」
教材仕様 HTML 1ページ(他のHTML教材へのリンクを含む)
教材概要 主な農機具について江戸時代から現代までの変遷を写真を用いて表組みし、詳細な解説や写真・動画を参照できるリンクを含めた農機具の移りかわりを説明する際に使用。升潟小学校でのみ使用。

教材タイトル 農機具「唐箕」クラフト教材
教材仕様 現物(段ボール製)
教材概要 最初の農機具といわれるもみ殻・ゴミと玄米を選別する「唐箕」の仕組みや原理をその製作、選別実験で理解する。升潟小学校でのみ使用。

教材タイトル 新聞原稿用紙
教材仕様 Microsoft(R) Word ファイル 1ページ
教材概要 1ページ11字×5行の原稿用紙。(八幡小学校のみ1ページ11字×15行×2段の原稿用紙使用)

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授業協力メンバー
所 属 氏 名 授業での説明
新潟日報社長岡支社 梅津 英一
産業界講師(新聞づくり):表町小学校
新潟日報社メディア情報センター 吉岡 和彦
産業界講師(新聞づくり):表町小学校、土沢小学校、大瀁小学校、村松東小学校、升潟小学校、八幡小学校
新潟日報社メディア情報センター 本間 正一郎
産業界講師(新聞づくり):表町小学校、大瀁小学校、村松東小学校
新潟日報社メディア情報センター 西川 裕
産業界講師(新聞づくり):表町小学校、八幡小学校
新潟日報社報道部 小林 啓之
産業界講師(新聞づくり):表町小学校
新潟日報社報道部 渡辺 英美子
産業界講師(新聞づくり):表町小学校、土沢小学校、村松東小学校
新潟日報社上越支社 清田 知之
産業界講師(新聞づくり):大瀁小学校
新潟日報社学芸部 与口 幸子
産業界講師(新聞づくり):大瀁小学校
新潟日報社整理部 渡部 麻里子
産業界講師(新聞づくり):村松東小学校
新潟日報社データベース部 岡本 宏
産業界講師(新聞づくり):升潟小学校
新潟日報社学芸部 武田 雅裕
産業界講師(新聞づくり):升潟小学校
新潟日報社報道部 八木 浩幸
産業界講師(新聞づくり):升潟小学校
新潟日報社学芸部 森沢 真理
産業界講師(新聞づくり):升潟小学校
JA全農にいがた長岡精米工場 内山 護
産業界講師(見学取材先):表町小学校
(株)栗山米菓 志田 菊一
産業界講師(見学取材先):土沢小学校
JA全農にいがた上越精米工場 寺尾 宏
産業界講師(見学取材先):大瀁小学校
たいまつ食品(株) 田村 肇
産業界講師(見学取材先):村松東小学校
(株)熊谷農機 熊谷 敏雄
産業界講師(見学取材先):升潟小学校
(株)コメリ 山田 吉彦
産業界講師(見学取材先):八幡小学校
新潟きょういく通信 吉川 近志
授業準備、全般の補助員
新潟大学教育人間科学部 内山 渉
授業準備、全般の補助員
新潟大学教育人間科学部学生 蓮沼 和歌子
授業準備、全般の補助員
新潟大学教育人間科学部学生 河野恵里子
授業準備、全般の補助員
日本電子計算(株)新潟支店 金子 等
授業準備

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授業の感想
■授業実施者
(産業界講師)

<表町小学校の授業について>
 座学だけによらず、OJT(オンザジョブトレーニング)的に活動場面ごとに必要な力や付けたい力を示しながらの活動を行ったため、それらに向かい児童も挑戦している姿があった。

<土沢小学校の授業について>
 児童数が少なくきめ細かな解説や指導が十分に満足ゆくまで行うことができた。

<大瀁小学校の授業について>
 事情により一日目と二日目の授業実施に二週間を置くこととなり、児童のモチベーションが若干低下してしまった傾向があった。

<村松東小学校の授業について>
 児童数が多く児童の役割分担をより明確にして授業実施に臨んだが、授業をクラス別に実施するなどの工夫も考えられた。取材先企業の負担を軽減する意味では、一回の授業実施で臨んだことが良かった面もある。

<升潟小学校の授業について>
 記者会見で児童の質問が途切れることなく発せられたことは、ふだんの担任の指導力が起因していると思われた。また、取材先企業の児童への回答は、専門的にならず子ども向けでわかりやすかった。

<八幡小学校の授業について>
 しっかりとメモする姿勢が見受けられ、あとの記事づくりに生きてきた。児童数が十人と少なく説明や指導の目が行き届いた。ホームセンター店頭におけるネットショッピング体験は、取材内容としてまた社会的課題として児童に示せたことは、有意義であったと考える。

■担任の先生

<表町小学校教師>
 わかりやすい教材や解説で子どもたちは十分に理解でき、児童は新聞に関心を抱いたと思う。記事原稿の書き方、直しなどでは、「だめ」と言うだけでなく、プロならではの的確な助言があったため、児童は納得して活動し、確実に力を付けた。活動後、児童も「あのとき教えてもらったことが使えるね」という声が聞かれ、国語や総合的な学習の時間に、取材や記事の書き方で学んだことが生かされる場面が多くなった。

<土沢小学校教師>
 多くの教材や同じ内容でも体裁の違う教材の中から自分にあったものを選べることが良かったと感じた。児童自身が記者になり、取材や写真撮影、記事、見出しを担当することで、主体的に活動に取り組めた。とくに取材先で他の子がインタビューしたことでもその答えを書き取るなど、一生懸命にメモしていたことが印象に残った。

<大瀁小学校教師>
 担任として事前指導(活動内容の把握、書き方やまとめ方等)を十分行っておいたほうが、新聞社のプロが訪問しての授業の良さを最大限生かすこととが出来たと感じた。児童にとっては、話を聞いたことや活動を記者といっしょにできたことは、刺激的な経験になったと思う。

<村松東小学校教師>
 作文と新聞記事の違いがよく説明されたため、新聞記事の特徴である事実を伝えることだけでよいことが児童に理解され、ふだん、書くことが苦手な児童であっても活動に積極的に参加できていた。

<升潟小学校教師>
 児童が続けてきた稲作体験活動と農機具の模型製作体験や農機具メーカーへの取材と新聞づくりが見事に結びついた授業であった。また、多くの教材を使ったことや専門家の指導、専門家との協調活動により、今後の学習活動に生かせるメモする力、書く力、伝える力がついたと思う。

<八幡小学校教師>
 教材の豊富さ、明確な新聞づくりの目的や取材テーマ、専門家の解説や指導により児童の興味・感心を高め、児童は活動にたいへん意欲的に取り組んでいたことが印象的。

■生 徒

<表町小学校児童>
 新聞づくりをするよと聞いたとき、私はどんなふうにつくるのかわからなかったので、とても興味がありました。最初に新潟日報社の先生たちが新聞についてくわしく説明してくれたので、つくり方がよくわかりました。
 説明を聞いた後、私たちは長岡にある精米工場を取材しました。はじめは精米するお米の量が多くてびっくりして、取材のことを忘れてしまいました。でも、聞く内容を決めていたのでみんなが休んでいる休憩時間に話を聞きにいってたくさん取材することができました。
 新聞記者になって、書いたり聞いたりいろんなことができました。学校へもどって記事を書いたときには、締め切りがあったので時間内に書く作業が大変でした。デスクにOKがもらえるまで、みんなで真剣に話し合ったり、書いたりしました。間に合ったときはとてもうれしかったです。新聞づくりをして、いろんなことを一生懸命考えることができるようになったと思います。新聞づくりで勉強したことを、他の勉強でも生かしていきたいです。とても楽しい二日間でした。

<土沢小学校児童>
私たち五年生は、米の加工品について調べるために栗山米菓の「せんべい王国」に取材に行きました。そこで、志田さんという方が、せんべいができあがるまでの説明や人気商品などをしょうかいしてくれました。
 インタビューのときに、志田さんが説明してくれたことをメモしましたが、書くのが追いつかなくてとても大変でした。でも、「記事のもとになるから書き落とさないでね。」と教わったので、みんながんばりました。また、わからないことはわかるまで聞くようにしました。せんべい王国では、せんべいを焼く体験もしました。手が熱くなりましたが楽しかったです。
 新聞の記事を書くのに大切なことは「だれが」「いつ」「どこで」「どのように」「なにを」「どうして」の六つを忘れないこと。新聞は一行が十一マスと決められていることも初めて知りました。新聞はたて書きなのに見出しの数を数字で書くことなど、驚くこともありました。
 決められた文字数の中で読む人にとってもわかりやすく読みやすくまとめることが一番大切だとわかりました。

<大瀁小学校児童>
 ぼくたちは、四月から米づくりに取り組んできました。脱穀が終わった十月、頸城村にある精米工場に行きました。目的は精米工場の秘密を学年全員で分担して取材し、新聞にする事でした。
 精米工場は色々なものがあり、びっくりしました。ぼくたちのグループは、出荷の工夫を取材しましたが、一番印象に残ったのは、ロボットがお米を袋につめていることでした。しかも、ボタン一つでやっていました。その他にも、色々と見たり聞いたりしたことを取材メモに書きました。
 学校にもどって、原稿を書きました。なかなか思うように文章が書けず、書き直しもしました。来てくれた新聞記者の方に見てもらいながらなんとか原稿が出来上がりました。ぼくたちの班は一番早く原稿が出来上がりました。そして、見出しや写真を決め、友達がパソコンに入力しました。
 午後になり、ぼくたちの「ひまわり新聞」が印刷されて出来上がりました。原稿や写真で人に伝えることの大変さが実感でき、とてもいい一日になりました。

<村松東小学校児童>
 ふだん、新聞は、一面の文字をさっと見ているくらいだったので、新聞作りの授業を聞いても難しそうで、本当にでき上がるのか心配でした。
 たいまつ食品工場の取材では、写真係になり、工場のいろいろな所をデジカメで撮影することができて面白かったです。わたしは、質問をする役ではなかったけれど、鏡もちの容器に使う紙パックの作り方が知りたくて思い切って質問しました。工場の方が、ていねいに説明してくださってよく分かり、質問してよかったと思いました。
 その後、新聞の見出しを考える時が一番苦労しました。どんな見出しをつけたらいいのかなかなか思い浮かばなかったので、担当のデスクからヒントをもらい友達といっしょに考えました。限られた字数で人を引きつける見出しを考えるのはとても難しかったです。
 新聞社の人達は、読む人が、より分かりやすいように、見出しを考えたり、いい写真を選んだりして苦労しているということが分かりました。新聞作りを経験して、前よりも新聞をよく見るようになりました。

<升潟小学校児童>
 わたしたちは、取材に出かける前に段ボールの、とうみの、も型を作りました。設計図を見たときにはどんな形になるのか見当がつきませんでした。だんだんできあがってきて人の力で風を起こすとうみの仕組みがよく分かりました。わたしの班は一番最初にできあがりました。米ともみがらを混ぜたものを入れて回してみたら、米ともみがらがきれいに分かれて出てきました。むかしの人はすごいものを考えたんだと思いました。
 今、使われている農機具にとうみの仕組みが使われているかどうかを新聞にするために取材に行くことにしました。取材で大切なことは聞いたことを正確にメモすることだと教えてもらい、熊谷農機に出かけました。とうみが今でも鉄で作られていることや人の力ではなくモーターで動くこと、とうみの他にもだっこく機やまめこきという機械がむかしの知恵を使っていることなど、記者会見で答えてもらったことをメモし、新聞記事にすることができました。
 むかしの知恵が今の農機具に生きていることやメモの大切さがよく分かりました。

<八幡小学校児童>
 ぼくは、新聞作りで、いつもなにげなく読んでいる新聞でも、作るのはとても大変なんだなと思いました。中でも、一番苦労したのは見出し作りです。八字から十字で、みんなによく伝わる見出しを考えなければならないからです。まるで、はいくを考えているようで、とてもむずかしかったです。
 あと、大変だったのは、写真です。ぼくは、記事に合う分かりやすい写真をはっきり写すことを一番がんばりました。むずかしかったのは、写真に合った説明の文を考えることです。そのためには、取材するとき、人の話をきちんと正確に聞いて書かなくてはいけないことが分かりました。たった一枚の新聞でも、写真を写す人、記事を書く人など、みんなで力を合わせて作るから、よい新聞が作れるんだなと思いました。
 ぼくは、この新聞作りで学んだ記事の書き方や見出しの付け方をこれからいろいろな学習で生かしていきたいです。社会科や総合学習などのまとめで新聞を作るときも、見やすく・分かりやすく読む人によく伝わる新聞を作りたいです。

■教育関係の立場から

<表町小学校の授業について>
 プロの新聞記者が「先生」ということで、児童達は真剣に聞き入り、熱心に活動をしていた。一日目授業終了後、自発的な自宅学習で取材内容の見直しや追加取材、ノートへの整理などを行った児童が幾人かあらわれた。

<土沢小学校の授業について>
 事前の取材打ち合わせが十分に行われていたので、目的意識をしっかりと持った取材活動、見学を児童が行っていた。
 少人数の児童に対して、多くのスタッフが時間と労力をかけ指導にあたることができていて、まさに理想的な活動ではなかろうか。

<大瀁小学校の授業について>
 新聞づくりのスキルも含めて、新聞記者の真剣な話や作業姿勢などすべてに一生懸命な姿が、まず第一に児童に伝わっていた授業である。
 長岡工場との違いを表町小学校児童作成の新聞から読み取る姿が見受けられた。

<村松東小学校の授業について>
 児童数が多く地元企業への取材活動ということで、見学経験のある児童も多いことが予想されたが、実際には二、三名だけで、全員が真剣な取材ができていた。地元産の原料へのこだわり、「餅」という身近で明解なテーマ、クリーンルーム、産業ロボットなどいろいろな面で児童の取材意欲の高まりを感じた。

<升潟小学校の授業について>
 事前に唐箕の模型を組み立て、実験をしたことで農機具メーカーへの取材により得られた回答が単なる文字情報だけの存在でなく、聞く者・答える者双方に共通認識を持て、より具体的な理解へとつながったと思われた。児童達がたいへん多くの質問とメモをていねいに実施し、新聞づくり全般を楽しんでいた。

<八幡小学校の授業について>
 正確な情報の伝達や「短く、わかりやすく」という新聞の命題を「見出し」の作成において児童がもっとも理解できた授業であった。記事については、事実から成り立っていることを前日の出来事を事例に児童と共に書き方の練習をしたことで児童の十分な理解が得られ、二日目の記事作成の実践に十分生かされていた。


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授業情報 実践事例
稲作や米に関わる地域産業を取材する新聞づくり
実践事例
地域農業やくらしの時代変化を取材する新聞づくり
実践事例
大型精米工場を取材する新聞づくり
実践事例
パック餅製造工場を取材する新聞づくり
実践事例
農機具製造工場を取材する新聞づくり
実践事例
農業資材販売のホームセンターを取材する新聞づくり
実践事例
地域農業やくらしの時代変化を取材する新聞づくり

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