石川・富山県:つないでいくこと。そして積み上げる。

目標を持つことの大切さ。

 寒江小の作品は「大豆」に関して、徹底的に取り組んだ作品。春先の教室で先生が子ども達に配った茶色と白色の液体(左写真)は、その1年の大きな取り組みになっていった。匂いや味を確かめ、醤油と豆乳であることを子供たちは確信。そして、それらが同じ大豆を原料としているのに、どうしてこんなにも色や味が違うのかということに疑問を感じ始める。そこで「大豆」について、徹底的に調べ、実際に栽培し、加工のプロセスを勉強する中で、日本の自給率などを真剣に考えるようになっていった。

 今回、北陸地方のふたつの内閣総理大臣賞の学校を紹介したことには意図がある。このふたつの学校には共通点があったからだ。
 それはともにコンクールの頂を目指して取り組んだこと。
 「伊島塩物語(第11回内閣総理大臣賞)」は全国の先生たちの総合学習への実践意欲を掻き立てた。マイタウンマップ・マイスターであり当時、寒江小学校の担任だった笹原克彦先生もその一人だった。そして東浅川小学校は小宅小学校(第16回内閣総理大臣賞)の同学年が行った見事なプレゼンテーションを目の当たりにした。ともに前年度に大きな刺激を受けて、目標を設定して取り組んだ。
 想像するに、きっと途中からは授業の一つひとつがつながっていくことにワクワクしながら夢中になっていったに違いない。そして、気がついたら、とっても“大きな賞につながっていた”ということではなかっただろうか・・・。

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