第15回:時事通信社賞

箱崎九大記憶保存会

福岡県 九州大学文学部 社会学研究室
作品ページ

 約1世紀にわたり、福岡市東区の箱崎地区にあった九州大学が移転することとなり、核がなくなる箱崎の街は変化の波に飲まれその姿を変えていかなければならないかも知れません。この作品は2年間にわたる箱崎地区の丹念なフィールドワークから作品が作られ、その中での出会いや記憶が丹念にまとめられてとても心に残る作品であると評価いたします。

受賞者の声

 小さな街の小さな記憶を書き留めること、学生と地域住民との温かな触れあいにこそ、忘れてはならない何かがあったこと―こうした思いを出発点として「箱崎九大記憶保存会」は発足しました。このような地道で地味な活動が「時事通信社賞」を受賞したとの知らせを聞き、メンバー一同で喜びを分かち合いました。
 大学と地域の絆をテーマとした活動を続けてきて2年、その間にも九州大学の移転は着々と進み、これまでキャンパスが根ざしてきた箱崎・六本松地域もいよいよその姿を変え始めました。この後街はどのように変化していくのか、学生はどのように生活をしていくのか、大学はその体制をどのように維持・変化させるのか、、、今後も地域に根ざした活動を足で続けつつ、これらの問いを頭で考えていければと思っています。今回の受賞は、その為の原動力となることでしょう。
 活動にご協力いただいた箱崎/六本松地域の皆様方、活動をご理解くださり各方面でご尽力いただいた先生方、そして同窓の兄弟分として活動をご支援下さいました九州大学OB・OGの皆様方に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ページトップ
ページトップ