第11回：内閣総理大臣賞

	伊島塩物語 徳島県　阿南市立伊島小学校

　塩の現地での製造法を、昔を尋ねて知る。そして、製造、失敗。成功。実際の販売体験など、これらの経過がホームページを通じて分かり易く表現されました。目標を見つけ出し、島の内外の人からの協力や応援を受けて展開された数ヶ月間の様子は、とても魅力的です。物語にでてくる登場人物も活き活きと描かれています。失敗を何度も乗り越えるうちに身についた子供たち自身が、街の朝市での販売で結果を出した時の喜びは、多くの人に感動を与えます。まさにこの物語には求められる教育の大切なものが詰まっています。また、栽培を続けていた「ウミブドウ」が全滅してしまった時の、落胆ははかり知れなかったと思いますが、それにもめげずに、「塩」を通じて新たな展開をされた。こうしたプロセスにも評価が集まりました。

受賞者の声

　「それは美しい海の水と3人の女子児童が作り上げた物語。振り返るといろんな苦労が蘇ってきて涙があふれそうなほどうれしいです。一つひとつの観察や栽培にじっくり取り組んだこと、最後まで塩づくりを諦めなかったことなどが認められたのでしょう。いつだれが読んでも、伊島の美しい海が感動を分け与えてくれる、そんなページをあなたもぜひめくってみてください」（村井徹志先生談）