第14回:内閣総理大臣賞

ニッタン大空へ

兵庫県 豊岡市立新田小学校 コウノトリ観察隊
作品ページ

 明治以降の乱獲や巣となる木の伐採により、コウノトリは二十世紀半ばには二十羽までに減少し、昭和六一年には兵庫県豊岡市に残っていたコウノトリを最後に、野生のコウノトリは国内から絶滅しました。その後、豊岡市では人工飼育によって平成十四年には百羽を越えるまでに復活していました。新田小学校からはコウノトリの巣塔がよく観察することができ、この巣塔で生まれたニッタン(新誕)を見守ってきました。ついに昭和三六年に福井県で野生最後の巣立ちが見られて以来、平成十九年五月に、実に四六年ぶりに自然界のコウノトリが巣立っていきました。
 コウノトリの復活の歴史を学んだ子ども達は、人間とコウノトリの共生について、地元中学校との交流学習も深めていきます。
 活動をまとめたホームページは、一つひとつの要素が簡潔で、わかりやすく配置され、ストレートな映像表現や朗読、オリジナル曲など、観察にかかわった子ども達が深く感動した様子が伝わってきます。他地域の子ども達や人々に、その成果を十二分に伝えることができる作品でしょう。

受賞者の声

 マイタウンマップ・コンクールで「内閣総理大臣賞」と聞いて、びっくりしました。ぼくたちの地道な活動が認められてとてもうれしかったです。授賞式当日は、会場をみてびっくりして、ますます緊張してしまいました。でもコウノトリのことや学校のことを会場の人に聞いてもらえてうれしかったです。あんなに大きなホールで発表をしたことは、いい経験になりました。

 コウノトリの誕生と巣立ちは、わたしたちに大きな感動を与えてくれました。この感動を多くの人にも伝えたいと思い、ホームページ作成に取り組みました。しかし、コウノトリのことを調べていくと、生態だけではなく、コウノトリ育む農法などのことについてもわかり、それを多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。コウノトリも住める新田になるよう今後も活動していきたいです。

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