第14回:経済産業大臣賞

辻の町で見つけた“笑顔の秘密”

徳島県 辻小学校 2007年4年生
作品ページ

 辻小学校4年生が、地元で商工業に携わる方や住民の方に取材を行い、ホームページにまとめる作業を通じて地域への理解を深める学習を実践したもので、「笑顔」でまとめた点が、見る側に暖かい印象を与える作品に仕上がっています。出会った地元の方々をモチーフにした詩を朗読する子ども達の声をホームページで聞くことができ、また、地元の商工業等にかかわる学習やその情報発信といった取組は、生活地図としてもすばらしい出来になっています。

受賞者の声

 作品「辻の町で見つけた“笑顔の秘密”」は、辻の町で活躍されている人たちへの感謝の気持ちを込めて作ろうと決意したものです。辻小学校に赴任して以来、見学や体験活動等でお世話になった辻の町の人たちは、いつも辻小学校の子どもたちをやさしく迎えてくれました。その人達の仕事や活動のみでなく、考え方や生き方にふれさせることができたらいいなあという思いで、制作を始めました。子どもたちは、私の思いに答えていろいろな人たちの生き方や心を感じ、それらをみんなに伝えるために分かりやすく表現しようと努力しました。しんどいこともありましたが、1つの作品をみんなで作り入賞したことで、達成感を得ることができました。4年生の子どもたちは、1年間の思い出の中で一番頑張ったことや喜びを選ぶとき、ほとんどの子が、マイタウンマップ・コンクールの作品作りやコンクールでの入賞を挙げました。それほど、得難い体験だったのだと思いました。本当にいい体験ができたともいます。

 受賞後、ホームページを見た方達からいろいろな感想を聞きました。子どもたちの頑張りをほめてくださる方、ホームページから優しさを感じ取ってくださった方、辻の町の良さを感じてくださった方・・・いろいろな感想を耳にして、受賞できたからこそこのような感想を広く聞くことができたのだという思いを強くしました。また、子どもたちは、受賞という形で認められたことが自信になり、「自分たちも頑張ればできる」という気持ちをもち、これからも新たに何かに挑戦できる子達になったと思います。受賞したことで、目に見える感動と、目に見えないけれども得られたものがたくさんありました。

 表彰式には、子どもたちを連れて行くことができませんでした。しかし、本当に感動するセレモニーでした。坂元委員長さんのお話の中で、今までのコンクールの歴史を聞き、改めて賞の重さを感じました。また、私たちの作品についても講評いただき感激しました。その後の懇親会での、受賞された方達とのお話も楽しかったです。インターネットを通じて知り合った方達との出会いは、わくわくする体験でした。学校に戻って子どもたちにビデオを見せ話を聞かせると、喜びの歓声が上がりました。表彰式に参加できませんでしたが、私の受けた感動や喜びは少しでも子どもたちに伝わったのではないかと思います。

 初めてのコンクール応募での受賞は本当にまぐれとしか言えませんが、その経験で得たものは非常に大きいものでした。そのような体験をさせていただき感謝しています。私も子どもたちもこの受賞で得た経験をこれからの生活に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

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